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   「 牧野富太郎切手にモノ申す! 」 最終章

 ズンズン調査・第4弾 !

 
 こないだから ズッとコダワっとった、
「 牧野富太郎 生誕150年 」 の記念切手。




   1-3牧野切手ジョウロウ

 牧野博士が命名した、「ジョウロウホトトギス」 。


この花は、下向きに咲くのがホントの姿。
やで、こんな切手の図案は ミス・プリやないんか?

が発端やった。

が、しか~し !


切手デザイナーは、牧野博士の細密な植物標本図を基に描いたモノであり、
この一連の記念切手の図案は全て 牧野図を基にしたモノやと判ったんよ。


   1-2牧野富太郎

牧野博士は、実に精細な標本画を描いておられた。

あくまでも標本画で、実際の 「 生えとる状態 」 の絵ではない。

切手も、その 「 標本画 」 を図案化したもの。

牧野博士の生誕を記念するには、彼の描いた絵での切手がイチバン !



・・・ というコトで、以前ワシが イチャモンつけた問題は 片付いとった。

先だって、郵便事業株式会社からも返答があったし。


「 特殊切手「牧野富太郎生誕150年」につきまして、
「ジョウロウホトトギス」については、当該デザインは、
所蔵もとの考証と了承を得た上で、牧野博士が
描かれた植物画を使用しております。

また、図の天地につきましては、天地逆とはなっておらず、
牧野博士が描いている植物図の通りデザインされたものでございます。

花だけを見ると、天地が逆のように見えますが、
実際、天地を逆にしてみても、葉の裏の見せ方がおかしくなり、
植物を上から見て描いているのかもしませんが、なぜ、
このように描き方をしたのかはわかりませんが、
牧野博士が描いた植物図に充実にデザインが施されています。 」

原文ママ。 (まずいかな?叱られるかな? 知らんッ!)










でも、まだずっとココロに引っかかっとったコトが・・・

それは、あの切手の原画が載った本を見つけたことから・・・




   花在ればこそ・・・

『 花在ればこそ吾レも在り 』 誌 ・・・ 110ページより

東京都 練馬区 公園緑地課 著   星雲社 刊 


この 「 原画 」 は、高知県立 牧野植物園 にあるらしい。
巻末に 「 資料借り受け先 」 が、各挿絵画ごとに載っていたから間違いないやろう。

で、問題になったのは、この本の記述の

「 植物画(1888年)は、牧野博士が水彩で描いたものの石版印刷で、
博士の初めての著作 『 日本植物志図篇 』 の第一巻 第一集 第一図版
が このジョウロウホトトギスである。 」

・・・にある。 



この水彩画と全く同じ絵が 「日本植物志図篇」に描かれてるのか?
それとも、一般的な「ジョウロウホトトギス」が描かれてるのか?

さっきの本の、「このジョウロウホトトギスである。」
の、「この」が いまいちワカラン。

水彩画を指しての 「この」 なのか、
博士が愛した花を強調して 「ホトトギス全般」 なのか・・・。



これはもう、「植物志図篇」 を開かんことにゃアカンでしょ!!



・・・ でも この図篇、明治21(1888)年の出版ブツ。

124年も前のやで~ッ !!!


岐阜県図書館には ありませんでした。

やで、東京・国会図書館に問い合わせてみたんよ。
(ネットでね。 検索すると蔵書の全てが出てくるんよ。便利ィ~!)



そしたら、ココには無かった。


参考として 「 岡山県立図書館 」 にある ・・・ って出とった。

岡山か・・・ 遠いな・・・

汽車賃どのくらいかかるやろ・・・
日帰りでないと、ババアが心配やし・・・。

ざっと計算したら、新幹線使い 片道で1万円をハルカに超える!
高い・・・高すぎるよ・・・ ちょっとした疑問を解くのには・・・。


こんなコトなら、ヒョットしたら古本であるかもしれんぞ!
な気持ちが浮かび、さっそく またまたネット検索してみたよ!!



・・・ あった。






 8万円。





















さあて、汽車のって岡山行くか。


とろくさい。

なんとかならんか?



で、岡山県立図書館のWEBページを よお見たら、
「 コピーサービス 」 ってのをやっとるやないのッ !!
早う言えよッ !!

・・・ところが・・・

「 県外者には、岡山に関する資料か ここにしかない資料しかサービスできない 」

さらに、

「 昭和20年より古い資料のコピーはできない 」

・・・ 万事休す。

岡山図書館にしかない資料やけど、昭和20年 (67年前)どころか、
明治21年 (124年前)の資料 !


でもあとには引けん、ズンズン調査 !!
ダメもとで電話してみたッ !


ワシ
「 そちらの図書館さんだけが頼りなんです! なんとか ご無理言えないでしょうかッ !! 」

図書館
「 いちど、資料を見てみます。 なにぶん古いモノですので、コピー機にかけることによって損傷させてはマズイですし。 」

ワシ
「 もし機械にかけられないようでしたら、せめて写真だけでも・・・」

図書館
「 今までは写真データ納めたカードでのサービスはしたことありませんが・・・ とにかく一度、資料の状態を確認しますので、また電話し直します。」



約 15分後。

図書館
「 機械に押し付けると破損しそうです。 そっと乗せれば黒い影が写りますが・・・」

ワシ
「 ああ、結構です! カゲ程度は! カラーコピーでお願いします!!」

図書館
「 え?! 全編 白黒ですよ・・・」

ワシ
「 『古ぼけた感』 を見たいので、カラーでゼヒッ !! 」


・・・ 図書館員さんのおかげで、ワシのムリを聞き届けてもらえました!!

言ってみるモンですね~。


ん? 全編シロクロ?

・・・というコトは、やはりあの水彩画ではない。。。

ならば 一般的なジョウロウホトトギスの絵なのか?


とにかく、コピーしていただいた絵を待つのみである!








   定額小為替

なんや知らんけど、コピー代は 「 定額小為替 」 で。
送料は切手で。

とのコトやったで、初めてその、定額小為替ってのをアレしたよ。
現金書留や銀行振り込み、ネット決済ではアカンの?

・・・そういうモロモロよりも もっと安いのがコレ・・だそうです。
手数料は現金書留やと500円で、封筒代も要る。
振込みやネットでも それなりの手数料がかかる。

定額小為替やと・・・

カラーコピー 3枚分、150円。
送料、120円。

総額 270円で、念願の絵が見れる!
(あと、これを郵送する切手 80円もね。)
郵便局へ出向く手間はかかるけど、そんなのは知れとる。


もう、ワクワク・ドキドキ・・・・・













ついに届きました、岡山県からハルバルと !!


   植物志 表紙

いやぁ~、古ボケとるね~ !!
イイ味出しとるよ~ !!

大きさは 「等倍」 でコピーしてもらい、ほぼ A4の大きさの原本。
意外とデカいよ。














   植物志 奥付

本のいちばん最後にある、著者名とか印刷所、販売元や発行年月日、値段などを書いたページ。  こういうのを 「 奥付 おくづけ 」 って言うんやって。
今回 初めて知ったよ。 岡山図書館さんのおかげです。

明治21年 11月 12日出版の初版本。
「 第一巻 第一集 」 。

定価 20銭 か・・・。
今やと どれくらいなんやろ?



あと、これみてちょっと気づいた。




   平民と士族

著者の牧野さんは、「 平民 」 。

対し、印刷者は 「 士族 」 。

明治も 21年経っとるのに、まだこういう書き方やったんやね~。




で、問題の ジョウロウホトトギスは?
















   植物志 ホトトギス


 おおッ !!!

色こそ付けられとらんけど、まさしくあの絵ッ !!!

全く、寸分たがわぬ あのジョウロウホトトギスの標本画 !!!

しかもその絵は、この 「 日本植物志図篇 」 第一巻 第一集、
そしてさらに、「 第一版 」 ・・・第一の絵として載っていた !!!







  気が済みました。

もう充分満足です。

これ以降の図鑑には、この 「 さかさジョウロウホトトギス 」
は無い。

牧野博士の 思い入れのキワメテ強い花です。


ワシも裏の石垣で作って咲かせてます。


これからはもっと、博士の想いにこころを馳せ、大切に育てていきたいと思います。














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コメント

[C1020] 満足そうですね!

すごいですね~!
色こそのって無いですが原画ですね、ラミネートして保管すると色あせしにくいですよ!
今度は実物を咲かせて下さい(笑)
  • 2012-05-17 00:21
  • asano
  • URL
  • 編集

[C1021]

尊敬いたします、以上!
  • 2012-05-17 07:09
  • AG
  • URL
  • 編集

[C1022] 満足感

久々に満ち足りた気持ちになりました。

asanoさん、このコピー資料、大切に保管したいと思います。
コピーといえども、ラミネートで密封保管ですね!

実物は 毎年ウチの裏で咲きますが 大きな植物体なので、育ってる最中にジジ・ババに刈られてしまうことが たびたび・・・ 天敵はアイツらです!

AGさん、尊敬するって、博士? 私?

・・・まあ、こんなコトにコダワリ 引っかかる人間は、私くらい?

だとすれば、それはソレでOKです。
ヘンクツ野郎、上等ッ!! (笑)
  • 2012-05-17 21:53
  • とまぢふ
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  • 編集

[C1023] 僕も感服

 うーん。やはり趣味人はこうじゃないと。僕も多趣味で色んなことに手を出しましたが、どれも中途半端なままです。とまぢふさんの執念には感服です。 
 こういった熱意がやがて大きな花を咲かすと思いますので、どんどん突っ走っていただきたいです。これからもブログ更新を楽しみにしています。
  • 2012-05-18 23:13
  • こま
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[C1024] 執念

こまさん、ありがとうございます!

中途ハンパなのは私です。
単に 興味を注がれたので 深追いしただけ・・・

こんなコトやってて 「大きなハナ」 咲かせるワケないですよ!!
現実はチビシイもので・・・ 
仕事しながらも 「ああ、オレの人生ッてナニ?」  みたいなことを考えてますし・・・

とろくさいブログを書いてるときが 今いちばん楽しいかな?

自転車もロクに乗れなくなった今は。。。

でも、そのブログネタも無い時はね・・・

ああ、アカン アカン!!
こんなコト言っとっては!!
  • 2012-05-18 23:58
  • とまぢふ
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Author:とまぢふ
こっちがイイと言われれば そっちにフラフラ、
あっちがイイと言われれば、またその方にヒラヒラ・・・
優柔不断な野郎です。

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