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   超時空  「お礼 行脚」


 こんばんは。

一日は とても長いけど、一ケ月は ドエライ短く感じる
とまぢふです。







こないだの日曜、わが 「祖師野 八幡宮」 で
恒例の行事があったんよ。

毎月の月末近くに行われる 「月次祭 つきなみさい」 と、
この 8月は特に、「虫干し」 。
そして、神社の宝物のご開帳ッ!












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まずは、毎月行われる 月次祭から。
(って コレ、おととしの絵。 
ワシ今年、この例祭には間に合わなんだの!
寝坊してまってッ 爆!!)

神事が終わると次に、お宮の宝物(ほうもつ)並べ。




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「紙墨書 大般若経」




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「木製 狛犬」

そのほかにも、「円空仏」 とか、「祖師野丸」 などなど・・。


これらを 毎年 この時に蔵から取り出し、
「風に当てる」 。
要は、虫干しですわ。














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でもやっぱりね~・・・

皆さんの興味は どうしても 「名刀・祖師野丸」 に行くよね。





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「昔は、このいに近くで拝ませてもらえなんだんやぞ!」
と、長老の方。

以前はこの幣殿の中に出すにしても、一般ピープルは
縁側の外から、遠目にしか見せてもらえなんだらしい。

仮に ガキが近寄ろうものなら、
「こらッ! 目がツブレるぞッ!!」
と、叱り飛ばされたんやと。。。

それくらい畏れ多いカタナ。
まあ、詳しくはワシの過去記事を見てちょうだい! (長文)







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祖師野丸を前に語る、神主の 「田口方一」 先生 。
「まさかず」 と読みます。 (読めるかッ!) 
通称は当然、
「ほーいち先生」 「ホーイッツァ」 。
(今年 6月、おそれ多くも この方にワシの新築家で
神棚祭りをやってもらった。ワシとこのためダケに!)






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また、今日は特別に 日本刀に詳しい学芸員の方にも
来ていただいとる!
(ウットリ見つめる刀は 祖師野丸ではなく、
他にも奉納されとる刀。)

「祖師野丸が素晴らしいのは、その刀を地域の人が
こうして 800年余りにもわたって 守り継いできた事です。」

そうなんやろね。
博物館とかに収蔵されるワケでもなく、
何百年も 「地域の護り刀」 としてあがめられ 大切に
保管されとった・・・







でも今日は、そんなモノの話しやない。
(不敬やぞ! その言い方! 祖師野丸サマに対してッ!)

こっちのモノのハナシ。







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以前の記事に載せとった絵。

何をしとるかって言うと、
「大般若経」 に風を入れとるトコ。

こうやって、「新しい空気に触れさせ」 て湿気を飛ばし、
ムシをよける、虫干しですわ。



大般若経とは・・・





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国家の安定や一族の繁栄、先祖の供養なんかのために
経文を書き写して 神社や寺院に奉納・祈願したモノ。

これが 祖師野八幡宮には 600巻 も保存されとる!
古くは鎌倉時代末。








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古いものは、ちゃんと手で写経してあって、味わい深い。
でも、新しいモノ (といっても、秀吉の時代) になると、
「木版印刷」 になる。

手書きすれよッ!
神さま(仏さま?) も怒るぞ!
「そんなズボラなヤツの願いは聞けんッ!」 って。









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そんな、「大般若経」 を、東大のセンセーや、
埼玉博物館の方たちが調査にござったことも。
(2012年 8月)


なぜに埼玉なんていう遠いトコから?

それは、最初に奉納された大般若経、
播磨の国は須富庄 (現・兵庫県加西市あたり) にも
土地をもつ武将、「安保実行 あぼ さねゆき」 が
その地の僧に書かせた物らしい。
文保2年 (1318年) に。

・・・て、 だれ? どこ? いつのハナシ?




鎌倉時代末期、鎌倉幕府最後の将軍、
「守邦親王 もりくに しんのう」 の時代。
もうすぐ足利高氏 (あしかがたかうじ) とかが出てくる。
鎌倉幕府が倒されるのも近い頃のハナシ。

そのころ、武蔵の国 (今の東京や埼玉) には
「武蔵 七党」 と呼ばれた武族集団があり、その中の
「丹党 たんとう」 に、「安保 あぼ」 氏ってのが おった。

安保氏は、各地に所領地を持っとって、その中に
「播磨の国 須富庄」 があった。

この大般若経を写経した (させた) のは、
安保氏の惣領、「実行 さねゆき」 さん。
たぶん。

遠く武蔵の国、賀美郡を仕切っておった武士が、
西の播磨から写経を ここ祖師野に届けさせた。

いったいどーゆーこっちゃろ?

まあ、ホントの経緯は よーワカランけど、
とにかく、そのころの不穏な情勢を憂いた安保さん、
願掛けの写経でもせんと、落ち着かんかったんやろね。
なんつっても、討幕のハナシも持ちかけられとったみたいやし・・・。

実家(武蔵)や分家(播磨) もゴッチャになって
なりふり構わん、神仏頼みの願掛け・・・みたいな。


それがなんで 祖師野八幡宮と結びつくのか?
守邦親王の祈願所が、現・下呂市萩原町にあった 「真乗寺」。
(途中、宗派や場所を変え、今の 「禅昌寺」 にいたる。らしい。)

その縁で、わが祖師野八幡宮に奉納されたのでは?
というのが、埼玉県博物館学芸員さんの見解。

詳しく知りたい方はコチラを ↓
「祖師野八幡宮所蔵大般若経奥書調査慨報 - 埼玉県立文書館」
で検索してみて。
(ちょっとも うまいグワイにコピペできんもんで・・)



まあ、よーワカランけど、とにかく、
埼玉県や兵庫県から縁あるほど有名やったってこと?
当時の祖師野八幡宮。
なんか嬉しい。 ムカシのコトとは言え。。。











で、こないだの虫干しの日は あいにくの雨。
大切な写経を湿気らせるワケにはイカンで、
箱から取り出すことなく・・・


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防虫剤の交換のみでした。

でも、後日 天気が良い日に改めて 虫干しするそうです。









そんなこんなで、昔話しを ほーいっつァから聞いとったら・・


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方一先生:
「実は私、去年行ってきました、
お礼に。」

 ドコへ?  ナンの?


先生:
「神社庁に問い合わせたら、アッサリ見つかってねえ、
『安保神社』 。埼玉と群馬の境の辺でした。
安保氏にユカリがあるお宮で、そこへ行ったんですよ。
『鎌倉時代のお礼を、現代にしよう』 と。
あの時は ありがとうございましたってね。」




・・・ 「 2014年 - 1318年 ≒ 700年 」


700年前のお礼を 今の時代に・・・。
時代も場所も越えとるッ!


やるやんッ!
ほーいち先生ッ!!

「この下呂や東濃北部も 『安保』 姓が散見されるけど、
きっと何か縁があると思いますよ。」


すごい ロマンあふれる お話しでした!













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[C3746] ニヤリ返し!!

回覧のツメアト
  • 2015-09-02 00:17
  • 半袖にいちゃん
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[C3747] 安保氏

ふーん、安保氏ねえ!
「あぼし」と音読するならいいけど、漢字だけ見てると
憲法学者などがやかましい「安保反対」みたいです。

奉納者の「安保実行 あぼ さねゆき」なんか
「あんぽじっこう」ですから国会前は由々しき事態も
起こりかねません。

しかし実際に「あんぽ」と読ませるところもあるようで、
そのルーツは面白そうです。
http://folklore.office-maeta.jp/19957.htm

地名としては神流(かんな)川下流右岸らしく、
御荷鉾(みかぼ)林道が近くにあります。
この読みも共通したネーミングに思えます。
  • 2015-09-02 00:32
  • ナワ~ルド@峠おやじ
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[C3748] 「安保」

この記事書いた直後、
「あ、『安全保障問題=安保』にからめよ!」
と、ゲスな考えをもったけど、アッサリ寝てしまい・・・。


ナワ~ルドさんの深い考察、皆さまも ご一読下さい! ↓
http://tougeoyaji.blog87.fc2.com/blog-entry-2639.html

私、そういう切り口は思い浮かびませんでした。
土地・地名に造詣が深い 峠おやじさんの真骨頂です!

さらには、「安保実行 あぼ さねゆきさん」 を、
「あんぽ・じっこう」 と読んだら また違って聞こえると言う・・・。

私のブログはホント、ほかの皆さんのに多い、 「食べ物」「社会の状況」 の記事が全く無いですからねえ~。

でもイイですよね? こんな野郎で。
(たまには社会面に即した記事もかかねば・・な気持ちを、瞬間思いました。 瞬間。)





半袖にいちゃん。

降参です。

何ですか? その
「ニヤリ返し」 「回覧のツメアト」
って!!

もう、「あたま グチュ~」 ですよ!

何かを呪詛する文言ですか?
久々に 超気になるワードをいただきました!

全く解読できません。

さすが、真冬でも半袖な お兄さんです!!







  • 2015-09-02 22:15
  • とまぢふ
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[C3749] 秋のおまつり

乗鞍がおわり
祖師野丸さまを拝ませていただき
そして秋風がふき
夜,虫の声が聞こえてきますと
秋のおまつりが近づいてきましたねぇ
短い一か月ちょっとになるのでしょうか?
長い一か月ちょっとになるのでしょうか?
  • 2015-09-03 09:20
  • くずや
  • URL
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[C3750] 矢の如し・・・

くずやさん、ホント 早いものです、時間が経つのって。

乗鞍、ついこの前だったと思ってたのに・・。
8月ももう終わってしまってる!
季節は秋ですね~。

今夜、わが班の寄合がありました。
祖師野祭りの役定めをするための。
私は今年、また 「獅子舞」 に返り咲き?ました。
9月9日からもう 練習が始まります。
短い 1ヶ月ちょっとになるでしょうね。

  • 2015-09-03 20:55
  • とまぢふ
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[C3751] 粋ですな。

方一先生、鎌倉時代のお礼を現代にしようなんて粋でかっこいい!時代を超えて、大昔のお礼をこれまでの人達に代わって自分がやる。男ですね。ほーいっつぁ。
こんな事ができる大人になりたいものです。


  • 2015-09-04 07:24
  • ヤマ
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[C3752] これが言いたかった

ヤマさん、お礼コメント遅れて申しわけありません!
連日 ベロベロでパソコンも立ち上げておらず・・。


そう! 
ほういっつァ、カッコ良かったんですよ!!
先代も先々代も、その何百年も前の宮司(方一先生の先祖)も してこなかったコトを、
わが ホーイッツァがやってくれた。

粋です。 カッコいいです。

そのコトこそが、私がこのほど記事に挙げて言いたかったコトなんです!

老い先短い私ですが、平凡な暮らしと家系。
この先、たぶんそれほど大それたことができないだろうってのが なんとも寂しいですけど、それはソレでいいです。 評価は のちの人が決めるコトですから。
  • 2015-09-06 20:36
  • とまぢふ
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こっちがイイと言われれば そっちにフラフラ、
あっちがイイと言われれば、またその方にヒラヒラ・・・
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