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 「やっとかめぶり」 考

 こんばんは。

2ヶ月ちょっとぶりに 「朝練」 して
仕事に 差し支えた とまぢふです。











今日、仕事帰りに寄ったドラッグストア
「ゲンキー」 。

入り口で、見知った夫婦を見かけた。

夫は、ワシの会社の組合員(の従業員)、
Hさん。(ワシよりは若い。)
夫人は、前ワシが勤めとった会社の同僚、
サッちゃん。(40代かと。)


ワシ
「ありゃ~、久しぶりやね~~」

「あ、○○さん、ご無沙汰!」
夫人
「あらッ!○ちゃん、やっとかめやね!」

二人ともニコやかにワシを迎えてくれたよ。
「ダレ? あんた。」
みたいな反応やったら どうしようかと
気を揉んどったに、ドエライ安心したよ。


夫人
「○ちゃん、全然変わっとらんやないの!
ラッピングされとったの?」

・・・ サっちゃん、それは褒め過ぎでしょう。
いくら 十数年ぶりとはいえ、容姿はそれなりに
変わってますから。
ワシ、アタマ ハゲ始めてますから。
いや、それにしてもサッちゃんこそ変わってませんよ!
相変わらず お綺麗で!
と言いたかったけど、旦那の手前・・・。
イヤ、ほんとにサっちゃんは変わってませんでした。


「工場、リフトが故障してたいへんだって聞いたよ!」
すみません、ダンナさんはエエです。
ワシはサっちゃんと お話しがしたいんよ!











そんなコトは トモカク。







その サっちゃんが言い放った
「やっとかめ」 。

ついこないだの 朝ドラ 「半分、青い」
でも主人公が使っとった。
「岐阜県東濃地方出身」 な設定の主人公、
岐阜弁が随所に飛び散る。

彼女がソレを言ったその瞬間、字幕的に
「やっとかめ = 八十日目」
なテロップ・・・。

「やっとかめ」 とは、
「八(や)十日(とうか)目」
の字を当てる・・・みたいな。

こんな字で書き表されても意味ワカランやろ!
「やっとかめ」。

東海地方の方々には言うまでもなく
「お久しぶりですね」 
なニュアンスの方言。





それが ネットを見ると、語源みたいな解釈が
ウヨウヨ出とる!

もっともらしきヤツが、
「八十日目」 = 「ヤットウカメ」


ことわざに、
「人のウワサも七十五日」
ってのがある。
75日も経てば、自然とウワサも消える。
80日なんてのは ものすごく長い間。
それくらいアナタと会ってない。
つまり、「久しぶり」
という解釈。


さらに驚くのは
「約十日目」 説!
確かにコトバ的には近い。
「やくとおかめ」・・・
でも、十日目って、そのいに久しぶり感あるか?!





なんでこんなフウに解釈されてまっとるんやろ?
「八十日目」 なんて、コジつけもイイとこやろ!






ワシの解釈。

「やっとかめ」 の 「やっと」 から。

これは、
「時間的に長い」 を表いとる。

標準語的にも、
「やっとできた」
な使い方がある。
「やっと」 には、「長い間」 な意味がある。
ワシの祖師野(郡上)弁でも
「やあっと」 といえば 「長い間」 を言う。

『やっと(やあっと)見ん内に大きょうなってまったなあ』
「しばらく見ない間に大きくなったね」






「か」 。


これは言うまでもない、
「日」 をいう。

「三日」 を 「みっか」、
「六日」 を 「むいか」
と言うがごとく。

つまり、
「やっと」 + 「か」 = 「しばらく経った日」
を言う。

「め」 は、「目」 。
節目みたいな、ある一定の区切り。

やで、「やっとかめ」 は、
「しばらくぶりに お目にかかりました」
「お久しぶり」
なんです!

無理して
「八十日目」
「約十日目」
なんて漢字を当てるのは
そもそもオカシイんよ!!
わざわざ漢字当てることナイんよ!



方言は あくまでも方言。
それを後から漢字に置き換え、
それがルーツであったかのような解釈は、
「余計なお世話や!!」
と言いたくなります。




 おしまいッ!










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コメント

[C5100] やっとかめです

 こういうのは英語でpopular etymology とか folk etymology (通俗語源説、民間語源説)といいますね。どの国にも見られることです。
 しかも「先入主となる」ということわざが示すように、先に頭に入った情報が自分の考えの中心となって、後から入って来た情報を排斥する傾向が誰にもあるので、一旦もっともらしい由来を聞くとそれに固執し、家族や周囲の人に広めるのでやっかいです(笑)。
 この件に関しては、個人的にはとまぢふさんの説を支持します(笑)

[C5101] さすが!

こまさん、何言ってるのか解りませんでしたよ~

何度も読み返し、意味を調べたりして ようやく判ったような そうでないような(笑)

ようは、「言ったモン勝ち」なんですね。
より早く。
それがもっともらしいと、頭にスッと入り、
後からのを排斥する・・・みたいな。
なんとなくわかります、その感覚。
私ですら そうですもんね。

「八十日目」
なんて字ヅラを見せられて
「やとおかめ」
なんて読むヤツいませんよね?
「はちじゅうにちめ」
がフツーです。

それにしても こまさん(いや、尊師!)、
博識ぶりに脱帽です!!
私もヘタなことが言えません・・・。


  • 2018-09-07 23:45
  • とまぢふ
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[C5102] 八十を「やっと」は、こじつけだと思う

まぁ、知り合いに八十さんという苗字の方がいますが読み方は「やそ」なので、この説は違うと私も思ってます。さすがにやそがやっとに変わるとも思えないし、もしそうなら「やそかめ」という言い方が残っていても良いはず‥。わりとマジで、国語学者の見解を聞きたいです。
  • 2018-09-07 23:57
  • しょう
  • URL
  • 編集

[C5103] 金田一さん、お願い!!

しょうさん、ありがとうございます!

「八十」を「やそ」と読むのって、わりと一般的ですよね。

なので「やっとかめ」に「八十日目」を当てたら、「やそかめ」? と読まれることもあり得ます。
つまり、「コトバに後から漢字を当てはめたことで、さらに混乱する要因が増える」 ってコトです。

地名もそうです。
まず、その土地に対する呼び名が昔からあり、
後で漢字を付けた。
わが「祖師野」もそう。
字ヅラから「祖師=お偉いさん」が住み着いてた平らかな土地だから祖師野。
ありえません。
本当は、
「そし」な「野」だから「そし野」。
意味は今となっては解りません。
地名漢字のほとんど全ては
「あて字」だとか。
テキトーな漢字を持って来て当てたみたいです。
(そうじゃないトコもありますが。)

ハナシが外れましたね。

「やっとかめ」に、そんなテキトーな漢字を当ててもらいたくないものです!
方言にクドく間違った解釈は要りません!

言語学者の金田一先生なら、どう思われるか興味あります。


  • 2018-09-08 00:39
  • とまぢふ
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  • 編集

[C5104]

やっとかめ、祖父辺りは普通に使ってたのでてっきり尾張のほうの方言かとばかり思っていました。まぁ、意味は分かるので問題ないですけどね^^
祖父はとても穏やかな、上品な名古屋弁でしたね。よく言う下品なやつじゃなくてとても穏やかな口調でした。今は絶滅しちゃったのかも。

意味とか語源とか、考えたこともないですけど、そう考えると面白いですね。
  • 2018-09-08 04:08
  • himiyoshi
  • URL
  • 編集

[C5106] 方言は美しい

himiyoshiさん、きっとおじいさんは上品な方だったんですね。

昔 一宮に住んでた時にフツーに聞いてましたが、名古屋(尾張)弁が下品とかキタナイなどと思ったことは全くありません。
味のある方言だなという認識で。
粗野なヤツが使ってるのを聞くと微笑ましくもあり。
ヨソのモノ(私)が聞くと、郷土愛あるんだな~って感じでした。
名古屋弁をおとしめたのは、Tモリ氏にほかならないと思ってます。
でも、全国的にしたのも彼で、功罪、相対します。

ところでこのコトバ、「やっとかめ」。
どのあたりまで通用するんでしょうかね?
飛騨の端っこの私とこでもフツーに使います。

方言は美しいものだと思ってます。
ヒミさん、おじいさんもきっと判ってらっしゃったんでしょう。
  • 2018-09-09 00:38
  • とまぢふ
  • URL
  • 編集

[C5108] 賛同します

コメントやっとかめです。

とまぢふさんの意見に全く同意します。

完全な当て字ですよね。
まあ方言指導が若い役者さんなので、本来由来的なのも解っていないと思いますし、全国放送での理解を得る為に、無理な言い回しをし、地元からは違和感満載ですから致し方ないかと。

やっとこさは標準的に使ってる気はしますけどです。

やっと見かけんかったの、見が目に変換をした短縮形態のような気もします。

色々考えると面白いですね(笑)
  • 2018-09-09 22:32
  • TE 71
  • URL
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[C5110] すでに流布されてる

TE71さん、ありがとうございます!

脚本は「恋愛モノの神様」な岐阜県人。
方言指導は土岐市出身の男優さん。

「八十日目」をあてたの、
彼らばかりを責めるつもりはありません。
もう、その字ヅラは私ですら何年も前にみてますから。

今回の朝ドラ、やたらと「岐阜県」を強調しすぎてるきらいがあり、見ててこそばゆいです。
(祖師野弁的には『こそばしい』。)
まあ、よほどのコトがない限り「岐阜県」が
表舞台に出るコトはありませんからね。

でも、これで岐阜県が少しは知られるようになったなら、ソレはソレで嬉しくもありますが。
なんてっても、「岐阜は名古屋の植民地か?」な本も出てたくらいですから。

今日も「けなるい」が使われてましたね、朝ドラ。恥ずかしい。
でも、どんな由来があるのか気になります。
岐阜(とりわけ飛騨地方)は古語が残ってるそうですので。

TE71さんをして考えさしめたコトに、私は満足してます(笑) !



  • 2018-09-11 23:00
  • とまぢふ
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こっちがイイと言われれば そっちにフラフラ、
あっちがイイと言われれば、またその方にヒラヒラ・・・
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